TOPICS

2023.11.24

スタッフコラム「リルフィのお悩み相談」

 皆さん、こんにちは。ストーリー執筆担当のみずいろ浮遊霊です。

 今回は2023年11月23日(木)から24日(金)にかけて行われた「リルフィのお悩み(を聞いてあげる)」相談企画について、結果発表とともにお伝えします。

リルフィ

リルフィについてのおさらい

 2023年4月20日(木)発売の螺旋輪転編「邂逅<ワールドリンク>」から新章が始まっています。

 一方、2022年9月にはゲームアプリ「Z/X Code:OverBoost」のオリジナルキャラクター「リルフィ」がこっちの時空(TCG)に登場しました。

 2019年当時、ゲームアプリをプレイされていなかった方は、そもそも彼女がどういった存在だったのかよく分からないと思いますので、簡単に説明しますと……。プレイヤーである新人ゼクス使い(物語上は〝先生〟と呼ばれていました)の、パートナーゼクス兼ゲームアプリ全体のナビゲーターを務める人物でした。

 当時、ディンギル関連以外には基本的に存在しなかった多色持ち(赤青白黒緑)にして、鉱石で創られた花の髪飾り(赤+ちょい緑)、オーバーテクノロジーが用いられた変幻自在の杖(青+神)、天使の羽(白)、魔人の尻尾(黒)、能力行使時は杖に蔦が絡まる(緑)という、五つの世界の特徴を持つ特殊なゼクス。

 終焉を迎えてしまう未来の果てから、運命を変えるために9年(ブラックポイント発生から11年後→2年後)の時間跳躍をし、そこから1年経過した時点(ブラックポイント発生から3年後)がゲームアプリの舞台です。

 不完全な技術で無茶な跳躍をしたため、遡った分の記憶と成長度が失われました。

  • 子供リルフィ
    ゲームアプリでのリルフィ(外見年齢13歳)
  • 大人リルフィ""
    ゲームアプリでの未来の姿(外見年齢21歳)

 ゲームアプリ本編では残念ながら物語の途中までしか語られなかったため、彼女の謎については片鱗が語られたのみ。五つの世界とは異なる未来から来たことがうっすら分かる程度でした。正体は人類の滅亡を目論むディンギルが「滅びを願う世界の意思(ワールドアバター)」を束ねて創り出した邪神竜であり、いずれは〝一時的に敵に回る〟展開が待っていました。

 ……という非常に重い業を背負った子だったんです。

 ですが、ワールドアバターとしての性質が〝ほぼ〟浄化されているため、人間態となった彼女はとても前向きな良い子です。彼女から抜き取られた「滅亡を願う意思」が様々な厄災を招く結果にはなりましたが……。ご興味とお時間がありましたらリルフィの軌跡リルフィレポートの関連項目をご一読ください。

 そして、紆余曲折の末にリルフィは右も左も分からないこっちの時空(TCG)へ空間跳躍させられてしまいました。あっちの時空(ゲームアプリ)へ戻る術はありません。孤立無援の八方塞がりです。そこで行われたものが、昨日から本日にかけて行われた「リルフィのお悩み(を聞いてあげる)」相談企画。

 これまで通り全力で前向きに生きるか、もやもやした気持ちを引きずりながらも頑張るか、ディンギルの手先だった当時に犯した罪の重さに呑まれてしまうか、三通りの分岐が提示されました。

 詳細はZ/X公式X(旧Twitter)のポストをご確認ください。

 ちなみに、相談企画のメインビジュアルにも使用されている新規イラストはいま現在の彼女の姿。少しだけ成長して、14歳相当の外見年齢となっています。

 

 1,000人をも超える方のご参加、ありがとうございました。

 前置きが長くなりましたが、結果を発表します!

リルフィのお悩みと解説

 すべての「お悩み」に共通しますが、原則としてリルフィがもやもした気持ちから解放され、少しでも前向きになれる回答が最良として設定されています。クイズではなくあくまでお悩み相談なので、真実を伝える必要はありませんでした。

 リルフィ本人も「お悩み」を打ち明ける直前に〝必ずしも真実が知りたいわけではないのですが、もやもやが振り払えなくて……。〟とポストしています。

 

 ひとつめ。いきなり難しかったかもしれませんね。

 枢要大罪アスタロト(ソリトゥス)はあっちの時空ごと先生も消滅したと解釈できるメモを残し、立ち去りました。そのため、リルフィも先生との再会を絶望視していますが、実際のところ安否は不明です。

 先生が生きているうえに近くにいると示唆する「こっちの時空にいる」が(+2)となります。「あっちの時空にいる」は距離が離れるので(+1)。「どこかにはいる」はさらに曖昧な言い回しとなるため(0)。生存を根底から否定する「どこにもいない」は(-1)です。

 

 ふたつめ。あっちの時空(ゲームアプリ)の未来の記憶を失っている彼女が、ずっと気にしていることです。邪神竜時代にあっちの時空へ大打撃を与えた記憶は夢の形で見ています。さらに、ポラリスやベガから「種族:トゥルードラゴン」の判定も受けました。それでも〝リルフィはドラゴンじゃありません!〟と否定し続けていたのは、夢に見た光景が仮に真実だった場合、二度と悲劇を起こさないためです。

 いわゆる〝リルフィはリルフィだよ〟といったニュアンスのものが最良となります。

 大好きな先生につけてもらった名前である「L.Y.R.P.H.」が(+2)。「何者でもない」も同様のニュアンスとして受け取れますが前者には劣るため(+1)。「ワールドアバター」は(0)。「ドラゴン」は(-1)です。

 

 みっつめ。これは彼女がこっちの時空(TCG)に来てから、新たに悩み始めたものです。彼女の普段の性格や言動を熟知している人なら簡単だったかもしれません。

 ずばり「みんなをサポート」するのが好きだと普段から言っていますので、それを支持する回答が(+2)。残り3つ「強敵をやっつける」「歴史を観測する」「厄災を振りまく」は前向きな内容であるほど高評価(+1,0,-1)に設定されていました。

リルフィの今後ついて

 みなさんの総意(多数決)は「どこかにはいる(0)」「L.Y.R.P.H.(+2)」「みんなをサポート(+2)」。リルフィの感情値合計は(+4)。立場は〝邪神竜と化すが、TTを追い出し、人型に戻る。〟BEST展開となります。

 ここだけの話、(+4)をBESTとGOODのどちらにするか、ルールを告知するギリギリ17時30分頃まで迷っていたんです……。みなさんの彼女を気遣う優しさが、私に作用したのかもしれませんね。

 この結果は2024年1月発売の「轟轟<イグナイトリンク>」から徐々に反映されていく形となります。いったんTT(トライバル・トランサー)が彼女へ悪さを働く展開にはなりますので、その辺りはご了承ください。

余談

 前章のラスト付近から使用している「円環」「螺旋」という言葉に関しまして。

 「Z/X」には〝絶対にバッドエンドを迎えてしまう未来を覆す〟というテーマが根底にあります。それを意味する言葉が「円環」。一周回ってやり直しとなり、似たような新たな時空が生まれます。運命を覆せなかった身近な例が、旧コミック版の時空やゲームアプリ版の時空です。リユニオン時空については新弾の発表もされていますので、ここでは触れずにおきます。

 そして、こっちの時空(TCG)はゼクス使いたちの活躍により、時間が巻き戻るという弊害を発生させつつも、絶対不可避だったはずのバッドエンドから逃れました。その表現として「螺旋」を使っています。以前と似たような地点を通るものの座標は異なり、先へ進むための道も続いています。

 逆に、近頃使用しなくなった言葉に「特異点」があります。理由は単純、かつてそう呼ばれた者たちがもはや滅びの運命と紐付いていないから。いまや、おもな登場人物で紹介されている「ゼクス使い」の誰もが、新たな運命を切り開ける様々な可能性を持っています。

 みんな主人公であり、みんな脇役。いわゆる群像劇ってコトですね!

 今後のストーリーについても、軽く触れておきましょう。

 ゼクス使いたちは大きく3つのグループに分かれて動きます。

 関西組は飛鳥と綾瀬を巡る物語がメイン、中部組はリルフィとTT(+α)を巡る物語がメイン、関東組は枢要大罪を巡る物語がメインとなります。

エリア メンバー
関西 ゆたか、飛鳥綾瀬、紗那、スイ
中部 怜亜、超、七尾、ニーナ、きさら、リルフィ
関東 神門、世羅、ほのめ、出雲、あづみ、ミサキ、さくら、八千代、イリューダ、春日、千歳、相馬
ほか 大和、うらら、グロリア、竜の姫君

 赤文字は旧時間軸の記憶保持者です。パートナーゼクスがいる人物は双方とも。

 ニーナはウリエルの記憶を、うららはトガを通じてエアの記憶を共有されていますが、当人たちにはそのような記憶が無いため、現時点では半信半疑で受け止めている状態です。

 ほか、判明している記憶保持者には、アトマスカヤアスタロト(ソリトゥス)ユグドラシルがいます。

 取り留めもないので、今回はこの辺りで。

 ではまた!