2015.04.24 【 2024.02.29 update 】

百目鬼きさら

一族の有り様に反発し殻を破った幼き賢女「百目鬼きさら」一族の有り様に反発し殻を破った幼き賢女「百目鬼きさら」

百目鬼きさら＆ヴェスパローゼ

プロフィール

旧時間軸では物心つく前に拐われ、プラセクトに育てられた。人並み外れた霊能力を持つ。

人類は「悪い物の怪」だと教えられ、千歳や相馬と対立。最終的にはその教えが誤りだと理解した。

ヴェスパローゼは緑の世界のプラセクト。四皇蟲と呼ばれる数少ない人型プラセクト。

きさらを現代世界の大樹ユグドラシルとするべく暗躍したが、情が芽生え、大樹を裏切った。

新時間軸に時空跳躍した際、ふたりは記憶を失ったものの、絆は保持。

百目鬼一族の道具となる運命を受け入れようとしていたきさらは、世界の広さを知った。

百目鬼きさら

Name	Kisara Domeki
Voice	日高里菜
Temper	健気　無垢
Memo	神が認める特異点。魂との対話や操作が可能。百目鬼一族に失望。旧時間軸と比較して知能が非常に高い。
Favorite	オムライス　ティータイムのスイーツ
Birth	12.8（射手座）7歳　♀
Size	114cm
Job	未就学
Family	父　母　まみ（ヴェスパローゼ）
Memory	旧時間軸の記憶消失

ヴェスパローゼ

Name	Vesparose
Voice	大西沙織
Temper	無感情　冷酷
Memo	四皇蟲のひとり。感情が無い。本能として人間を憎む。籠の鳥が気になって仕方ない。旧時間軸と異なり大樹から切断されている。
Favorite	蜂蜜
Tribe	緑の世界　プラセクト　♀
Memory	旧時間軸の記憶消失

百目鬼きさらの軌跡

00	山形生まれ。
01	陰陽術や呪いを生業とする「百目鬼」の一族。幼くして魂や物の怪の類が視え、対話が可能。さらには生物の魂を身体から取り出すこともできるほどで、将来を嘱望されていた。
★	ブラックポイント発生。きさら4歳前後。
02	専属の家庭教師による様々な英才教育が開始される。自由時間は15時から18時までに制限され、屋敷からの外出や一族以外の人間との交流は禁じられた。
03	陰陽師としての能力が開花。安倍晴明の再来ともてはやされる。自由時間は15時から16時までに縮小された。
04	成功は当然。失敗は体罰。意見は許されず、感情が消失。
★	ブラックポイント発生から1年経過。きさら5歳前後。黒の世界の枢要大罪“傲慢”ルシファーと“強欲”マンモンが赤、青、白、緑の世界に対して全面戦争を宣言。
★	緑の世界と自衛隊東北方面隊が連携し、福島と群馬・栃木・茨城の境界付近へ防衛線を設置。
05	百目鬼当主が自衛隊東北方面隊へ出資。のちに剣淵相馬などを被検体とする「秘密実験」などにも関与。
06	百目鬼当主が黒の世界と取引。一族への不可侵と引き換えに緑の世界にまつわる情報の横流しを行う。
07	〝人間およびゼクスへの攻撃を停止せよ〟……それが大樹ユグドラシルからの最後の指令。することもなく百目鬼の屋敷周辺を飛行していた四皇蟲ヴェスパローゼは、特異な人間の存在に気付いた。それは「箱庭の中で毎日同じことを繰り返すだけの人間」「働き蜂のように決められた役割だけを果たす人間」きさらだった。
08	ヴェスパローゼはきさらを観察し続けた。あまりにも人間らしくない人間に苛立ちを覚えるようになる。
09	屋敷の使用人たちの目を盗み、ヴェスパローゼが飛来。きさらに様々な疑問を投げ掛ける。ほとんどの質問に答えられないきさらは、代わりにお菓子を差し出した。
10	どこまでいっても平行線の問答は数日に渡って続いた。
11	あまりにも反応の乏しいきさらに業を煮やし、ヴェスパローゼがきさらを大空へ連れ出す。最初の言葉は〝高い〟。次の言葉は〝怖い〟。その次の言葉は〝凄い〟。初めて知った世界の広さに、きさらは目を丸くした。
12	ヴェスパローゼが手造りのお菓子を持ち込む。美味しくなかったが、美味しかった。15時から16時のわずか1時間。秘密のお茶会はきさら唯一の楽しみとなった。リング・デバイスが出現。
★	ブラックポイント発生から2年経過。きさら6歳前後。神の降臨と帰還。人類に対する憎悪と恐るべき能力を知る機会は訪れなかった。
★	黒の世界が青の世界勢力圏である静岡・山梨へ侵略。緑の世界と黒の世界が激突する北関東エリアと合わせ、「極限危険地帯」に指定される。
13	ヴェスパローゼとの交流により、きさらの感情は人並みに戻りつつある。その変化を誰にも悟られないよう、普段は無感情な人形を演じ続けた。英才教育によって得られた幅広い知識と高い知能、ヴェスパローゼによってもたらされた奸智の賜物だった。
14	父親が百目鬼の役割と展望を説く。古来から日本の裏側を牛耳り続けてきたこと。いずれは影響力を全世界へ拡げる目算であること。その足掛かりとして緑の世界と黒の世界を踏み台にすること。きさらが大事な取引道具であること。あまりにも衝撃的な内容だったが、無表情に努め、父親を肯定した。
15	卑劣な一族ために〝人生を捧げろ〟と言われたに等しい。その意味に疑問を覚え、疑問は怒りとなって露顕。きさらの成長にヴェスパローゼは不思議な充足感を覚えた。
16	一族に見切りを付けるようヴェスパローゼに唆かされるが、大人になるまで我慢し、両親を説得したいとの想いから首を振る。本当の母親よりもよほど気に掛けてくれる彼女を〝まみ〟と呼び親しむようになった。
17	各務原あづみと青葉千歳の働きにより、青の世界と緑の世界が停戦。
18	ヴェスパローゼが青の世界を訪問。和解の証として千年國に寄贈された緑のリソース放出設備の返礼として、自身とゼクス使いの派遣を提案。青の世界は回答を保留した。なお、ヴェスパローゼは新時間軸の千年國と無縁である。
★	ブラックポイント発生から3年経過。きさら7歳前後（B44「邂逅＜ワールドリンク＞」前後）。
★	現代世界の英雄として名を馳せる都城出雲が、赤、青、白、緑の世界へ「四世界議会」の締結を打診。黒の世界を討つための同盟提案に対し、赤の世界の三賢哲セーラ、青の世界のアドミニストレータポラリス、白の世界の四大天聖ミカエル、緑の世界の八戴龍王和修吉による調印がなされた。和修吉はその後、議員の座を辞退している。
19	聡明さが増してゆくほど、ストレスも積もってゆく。早すぎる反抗期へ突入。怒りのぶつけ先は両親ではなくヴェスパローゼ。彼女はそれらすべてを受け止めた。
20	四世界サミット開催の裏で、黒の世界が千年國を壊滅させる。一族の加担を察したきさらの怒りが爆発。家出を決意した。悪い子になることへの後ろめたさを感じながら、ヴェスパローゼに導かれて青の世界勢力圏へ。
21	青の世界がヴェスパローゼの提案を受理。治安維持部隊フォルセティの一員として迎え入れられる。生まれ持った特殊能力を正義のために使ってみせると、新たな仲間たちへ誓った。
22	シンクロトロンのサブパイロットとなる。きさらは操縦そのものには関わらず、陰陽術による妨害と索敵を担当。
23	初の出撃指令を受け、現場へ。別時空からの来訪者と思しき5組のパニッシャーが、炎と氷を纏った両腕を振るいながら禍々しいブレスを吐くドラゴン相手に戦っていた。友軍であると判断され、共闘体制を取る。
24	シンクロトロンがドラゴンと接触した瞬間、その内側に魂を4つも抱えている異常さに気付く。うちふたつは「良い魂」、残りのふたつは「悪い魂」だった。完全討伐しないよう申し出る。
25	時間切れとなったパニッシャーたちが強制送還される際に発した光でドラゴンが硬直。その隙を逃さず、ローレンシウム、サイクロトロンとともに渾身の三連撃を与える。
26	ドラゴン形態から少女の姿へ変じた人物はリルフィと名乗った。彼女に憑依していた「悪い魂」を弾き出す。トライバル・トランサー（TT）と呼ばれて四世界議会から指名手配されていたふたりのク・リトは、治安維持部隊カーバンクルに捕縛された。
27	リルフィの内側に眠る、もうひとつの「良い魂」はあまりにも弱々しく、手を出せずにいる。
	：：
PT	戦斗怜亜＋ローレンシウム，雷鳥超＋サイクロトロン，獅子島七尾＋シンクロトロン，ニーナ・シトリー＋メインクーン，百目鬼きさら＋ヴェスパローゼ

旧時間軸（E38・B43以前）

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霊験灼たかな幼き蟲使い「百目鬼きさら」

きさら＆ヴェスパローゼ

プロフィール

百目鬼一族の将来を嘱望された幼き霊媒師。緑の世界の陰謀に巻き込まれ、プラセクトに都合の良い知識を与えられ育てられた。敵と認識していた人間の暖かさに触れ、変わろうとしている。

パートナーは大樹ユグドラシルが生み出した端末として機能する、人型のプラセクト。蜂タイプのプラセクト（蜂兵）を統率し、大樹に対抗する紅姫の血筋をこの世から抹消せんと目論んでいた。現代世界に大樹を誕生させるための道具に過ぎないきさらに情を移しすぎていると、同胞の四皇蟲に咎められている。

百目鬼きさら

Name	Kisara Domeki
Voice	日高里菜
Temper	健気　無垢
Memo	神が認める特異点。魂との対話や操作が可能。片言しか喋らず声が小さい。知能を神イシュタルから授かる。
Favorite	オムライス　ティータイムのスイーツ
Birth	12.8（射手座）7歳　♀
Size	114cm
Job	未就学
Family	母（ヴェスパローゼ）
Shift	【赤】Ms.百目鬼【緑】大樹ユグドラシル

ヴェスパローゼ

Name	Vesparose
Voice	大西沙織
Temper	無感情　冷酷
Memo	四皇蟲のひとり。紅姫の魂（青葉千歳）を狙っている。大樹を通じて同胞と意識をリンク。《賜りし者》となり神力の片鱗を授かる。
Favorite	蜂蜜
Tribe	緑の世界　プラセクト　♀

百目鬼きさらの軌跡

00	山形生まれ。
01	陰陽術や呪いを生業とする「百目鬼」の一族。幼くして魂や物の怪の類が視え、対話が可能。さらには生物の魂を身体から取り出すこともできるほどで、将来を嘱望されていた。
★	ブラックポイント発生。
02	ヴェスパローゼがきさらの能力に目をつける。彼女はユグドラシルに仇なす「紅姫」を、魂ごと滅せんと欲した。
03	ヴェスパローゼに金で雇われたゴロツキに誘拐される。百目鬼財団が総力を結集して捜索に当たるが、発見できず。ゴロツキを殺してきさらを〝保護〟したヴェスパローゼが、すでにブラックポイントの中へ連れ去っていた。
04	ヴェスパローゼの部下により、ブラックポイントの中でプラセクトたちと一緒に育てられる。魂や物の怪だけでなくプラセクトとも意思疎通できるようになり、彼らを「良い物の怪」と認識。一方、感情表現や会話など人間らしさが求められる行動は苦手。
★	きさら7歳。ブラックポイント発生から3年経過（B01「異世界との邂逅」前後）。
05	姉のように慕うヴェスパローゼに〝悪い物の怪を一緒に倒そう〟と言われ、ブラックポイントの外へ。本当の家族はゴロツキに殺されたと思い込み、ヴェスパローゼの言葉には絶対服従。善悪の区別もつかない。
06	小手調べにライカンスロープの里を襲う。ヴェスパローゼは被害者から衣服を強奪し、みすぼらしい格好のきさらを普通の少女へ偽装。
07	ヘルソーンを探す剣淵相馬と遭遇。圧倒的な力量差を見せつけ、フィーユを戦闘不能へ追いやる。しかし、怒れる相馬の鬼気迫る反撃を受けたきさらは、気を失ってしまう。 ▶ H.S.7-4：敗北
08	敗北を咎められヴェスパローゼに冷たくされたきさらは、ごく普通の無害な人間やゼクスたちに対する認識を、漠然とした「悪い物の怪」から「敵」へと改める。
09	ヴェスパローゼに大樹ユグドラシルに仇なす「紅姫」の邪悪さを説かれる。きさらは「紅姫」と同じ魂を持つ青葉千歳を捜索するため、大量のスカウトシークを放った。
★	赤と緑の世界のブラックポイントが転換（B13「変革の疾風」前後）。
10	スカウトシークの1匹が北海道に現れた千歳を発見。ヴェスパローゼに討伐を促されるが、相馬との一件で弱さを痛感したため、拒否反応。 ▶ H.S.8-5-2
11	ヴェスパローゼを苦しめる千歳へ、ヴェスパローゼの信頼を喪失させた相馬へ、憎しみを募らせる。
12	赤の世界の侵略に立ち向かった千歳が落命の危機。咄嗟に救出してしまう。代わりに大切な蜂兵が数匹犠牲となった。 ▶ H.S.8-5-2
★	神の降臨（B16「神域との邂逅」前後）。
13	緑の世界の正史に詳しい神イシュタルが降臨。ヴェスパローゼと頻繁に密会するようになる。プラセクトと親和性の高い神シャマシュも紹介される。
14	賢くなりたいと願い、神イシュタルの《叶えし者》へ。思考速度と会話能力が飛躍的に向上。通常、心が通じ合っているゼクス使いとパートナーゼクスは神の影響を共有するが、ヴェスパローゼには影響が見られなかった。きさら：深度I（イシュタル）
15	ヴェスパローゼが神シャマシュと会合。紅姫の魂の根絶を願い、神シャマシュの《叶えし者》へ。千歳殺害を試みた神シャマシュは、千歳と語らい龍膽と刃を交え「人類の可能性」に気づくこととなる。 ▶ NF DramaCD 10「紅姫哀詩」ヴェスパローゼ：深度I（シャマシュ）
16	知性が向上した影響で、ヴェスパローゼに愛されていない事実に気付く。ほかに頼れるものがなく、必死にしがみつく。〝姉のような存在〟から〝母のような存在〟へ認識がシフトしていった。
17	千歳を仕留め損ねた落とし前として神シャマシュが契約を破棄。再び神イシュタルとヴェスパローゼの密談。人類駆逐同盟を結ぶ。きさらは同席を許されなかった。ヴェスパローゼ：深度ゼロ
18	ヴェスパローゼが未来へ。きさらか相馬に埋め込み、ユグドラシルの礎とする「大樹の種」回収のため。
19	神イシュタルに〝役立たずは大樹ユグドラシルにしてしまう〟と脅される。
20	討伐された覇神ギルガメシュが覇神の欠片となって全世界へ飛散。ひときわ大きな破片がヴェスパローゼの心臓を貫き、限りなく神に近い存在《賜わりし者》となる。 ▶ H.S.10-8 ヴェスパローゼ：深度ゼロ（→神化）
★	神の追放。神域との封印境界《神門》を白の世界に設置（B20「祝福の蒼空」前後）。
21	神の影響力が弱まりつつあると察知した緑の竜の巫女クシュルが、きさらの境遇を憐れみ、神イシュタルとの接続を強制切断。急激な知能の向上は止まるが、覚醒によりリソースの感知・操作能力がレベルアップ。きさら：深度ゼロ（→覚醒）

22	ヴェスパローゼが大樹の種を携えて帰還。覚醒により成長した、きさらのゼクス使いとしての能力を高く評価。
23	相馬とフィーユから奇襲を受け、さらわれる。突如きさらを失い、不可解な焦燥に駆られたヴェスパローゼは大樹の種をサンダーアトラスに押し付け、相馬の追跡を開始。後日、大樹の種はサンダーアトラスが適当に選んだ八大龍王難陀に埋め込まれ、大樹ユグドラシルには遠く及ばない不完全なクリーチャーを生み出した。
24	悪い物の怪である相馬とフィーユから、危害を加えられることはなかった。相馬の料理はとても美味しく、フィーユは様々な遊びを教えてくれる。いつも笑顔で話しかけてくれるふたりに、きさらは少しずつ心を開いていった。
25	大樹ユグドラシルの候補としての、自分や相馬の境遇を理解。
26	ヴェスパローゼに会いたい気持ちが募り、ホームシックのような状態へ。高熱を患い、倒れてしまう。
27	相馬が夜通し駆け回り、ようやく見つけた神門の拠点でイリューダ・オロンドの診察を受ける。病名は風邪と判明。
28	深夜、麻痺毒を持つ蜂に命令し、相馬とフィーユを深い眠りへ誘う。文字が書けないため、手を振るイラストをベッドの上に残し、窓から脱出。
★	神の再降臨（B26「境界を断つ剣」前後）。
29	ふらつく身体を引きずって、ヴェスパローゼの元へ帰還。人間やゼクスは、少なくとも相馬とフィーユは悪い物の怪ではないと訴える。
30	風邪は早々に全快。ヴェスパローゼ先生による小学校の授業を受け、ルクスリア＆ピュアティとドロケイを楽しむ。きさらを取り戻しに来たフィーユの殺害命令を巡り、ヴェスパローゼに強い反抗の意思を示した。 ▶ NF DramaCD 14「ナイショの・きぃワード」
31	誰に邪魔されることもなく穏やかな時間を過ごす。大樹ユグドラシルの端末である四皇蟲同士は「全一」の概念で繋がっているため、毒気を抜かれつつあるヴェスパローゼの状況が筒抜けとなる。
32	ヴェスパローゼへ四皇蟲からの制裁。脳の許容量を遥かに超える大樹ユグドラシルの膨大な知識が流れ込み、激痛にのたうちまわる。少しでも痛みを和らげるため、カードデバイスへかくまう。
33	プラセクトの襲撃。ヴェスパローゼは満足に動けず、大樹ユグドラシルを介した四皇蟲のネットワーク攻撃により、頼みの蜂兵たちもコントロールを切断されてゆく。忠義を尽くす最後の蜂兵数匹が盾となり、九死に一生を得る。
34	森の物の怪と小動物の魂の助けを借り、潜伏。一日中走り続け、まともな食事も取れない日々が続く。
35	体力・気力が尽き、サンダーアトラスに発見されてしまう。差し向けられた大量のプラセクトに崖っぷちへ追い詰められ、追い打ちをかけるような足元の崩落。死を覚悟。
36	手を差し伸べる者がいた。いつか魂を奪うべき仇敵、紅姫に繋がる少女は自身が窮地に陥る可能性も厭わず〝間に合って良かった！〟と満面の笑みを浮かべている。きさらは千歳の手を掴み返した。
37	桜街紗那のサポートが入り、運良くほぼ無傷で崖下へ着地。崖上から追って来たプラセクトの群れを千歳と紗那が迎撃。畳み掛ける窮地。焦燥を感じ取ったヴェスパローゼは、苦しげな声色でアクティベートを要求した。きさらはヴェスパローゼに戦わせる為ではなく、痛みを共有するためIGOBを果たす。その姿に【隠者】の兆候が現出。
★	神の討祓（B33「輝望＜フロンティア＞」前後）。
38	プラセクトを撃退。疲労と激痛が祟って、またも倒れてしまう。
39	目覚めたら名古屋。緑の世界領域から遠ざかった為か、激しい頭痛は引いていた。街の随所へ刻まれた討祓戦の傷跡や、戦死者たちの彷徨う魂に戸惑う。復興に励むバトルヒーローの手伝いをしながら、鎮魂の祈りを捧げた。
40	千歳の異世界「幻夢郷（ドリーム・ワールド）」行きを知る。より遠い地へヴェスパローゼを逃がすため、同行を願い出る。
41	アルクトゥルス開発の高性能潜水艇で日本海溝へ。青の世界の技術をもってしても深海の水圧には耐えきれず、浸水が始まる。緊急事態のためヴェスパローゼをアクティベート。亀裂に龍膽とポピーを埋め込み、高純度のプロポリスで塗り固めることで急場を凌ぐ。
42	幻夢郷へ到着。メルヘンチックな光景に心奪われる。思い描けばシャボン玉や大きな綿帽子が出現し、虹色ちょうちょが爆裂した。
43	イースを名乗るメイド姿の少女に遭遇。初めて会った人物からめちゃくちゃ可愛がられ、戸惑いを隠せない。千歳や紗那との間でも話は弾み、彼女がメイドとして働いている屋敷に招かれることとなった。
44	事態が急転。状況をまったく理解できないまま、千歳と紗那がイースと戦闘を始める。さらに、ク・リト王城付近から発せられた「アルター」の試練が到達。震源が遠方であるため影響は軽微だったが、ドリーム・キーを持たないきさらたちにとっては十分な脅威となった。カードデバイスの中で休養しているヴェスパローゼにも影響は及び、苦痛の声を漏らしている。訳も分からず呆然としているうちに、イースにさらわれてしまった。
45	ソルの拠点に到達。鍵の掛かった客間に軟禁される。
46	励ましにより、ヴェスパローゼが〝きさらを見限った〟悪夢を克服。
47	ヴェスパローゼはきさらへの特別な感情がもはや否定しきれないことを自覚し、大樹ユグドラシルへの翻意を確固たるものとする。囚われの身となっている状況を打破するためアクティベートを要求したが、傷が癒えていないことを理由に、きさらは断固として従わなかった。
48	ソルが要求を告げる。それは、イースの中にあるふたつの魂を分離すること。きさらは非常に優秀な陰陽師一族の末裔であり、魂の知覚や操作も可能としているが、それでも未知の領域だった。〝失敗は許さない〟と脅され、過去にヴェスパローゼに躾けられていた頃の記憶が蘇る。
49	ブレイバーとして復活した安倍晴明から意識のリンクがあり、怯える。
50	様々な不安と恐怖から、食事を拒否するようになる。
51	閉ざされた扉の向こう側に、知らない少女が遊びに来るようになる。たどたどしい日本語で、同い年のレーベ・エンデと名乗った。
52	なんの前触れもなく部屋の壁が変質。ウェハースやビスケットなどのお菓子に置き換わる。壁を崩し、逃走。
★	叡智極点戦争開戦（B39「破天＜ワールドオーダー＞」前後）。
53	ヴェスパローゼの傷が癒えたため、活動を再開。安倍晴明へのアクセスを試み、魂に触れる方法を教わる。
54	あづみ、千歳、紗那と合流。桜街家メイド隊も含めた総勢11名でソルの拠点攻略を目指す。きさらの目的は、ソルの近くにいるだろうイースの魂を救済すること。ヴェスパローゼはイースへのリベンジを望んでいたが、きさらの〝ソルの命令とは関係なくイースの魂を救いたい〟という意思を尊重した。
55	待ち構えていたイースと戦闘になるが、たったひとりの足止めを突破出来ない。なお、きさらとヴェスパローゼは参戦しなかったため、９人掛かり。
56	膠着状態の中、根源の破壊波動が襲来。あづみのドリーム・キー【恋人】で皆の夢想を暴走させ、破壊波動を凌ぎ切る。
57	叡智極点戦争終結。破壊を免れたク・リト王城でしばし休息した。
58	ソルの手記に従い、イースと＊＊の魂分離に挑む。世羅やアニムスと協力し、紆余曲折の末、魂の分離に成功した。 ▶ NF DramaCD 21「たまこね」
59	イリューダとトネリの問題を解決して欲しいと、ヨグ・ソティスに相談される。奇しくもイースとは真逆の事例。以前、体調不良に苦しんだ時に〝診察してくれた優しいおじさん〟へアドバイスを返した。
60	リゲルとヴェスパローゼが意気投合し、情報交換パートナーシップ「PZA」を発足。
61	現代世界（竜域）へ帰還したら、緑の世界から遠く離れた地へ行こうと思っている。一方、ヴェスパローゼはきさらを百目鬼一族の元へ帰す予定。
★	幻夢郷からの旅立ち（B40「勇気＜クライシスアーク＞」前後）。
62	ヨグ・ソティスのゲートをくぐり、赤の世界へ到達。想定外の運命を共有したのは、あづみ、ミサキ、イリューダ、イース、それぞれのパートナー。
63	不可視の斬撃に襲われ、痛いけど心配掛けたくない。
64	粉雪舞う極寒の銀世界を彷徨い歩く。同い年のトネリとは自然と仲良くなった。
65	一時避難した朽ちた社でカーディナルブレードと遭遇。試練の名目で勝負を挑まれた。戦闘経験の豊富なメンバーばかりであるにも関わらず、連携がうまくいかず苦戦を強いられる。個の強さは完全な強さではないと証明する結果となった。
66	赤の世界が生み出した最悪のブレイバー「安倍晴明」の討伐を打診される。安倍晴明は百目鬼一族の始祖「ご先祖さま」。イースとスイの魂を分離するための秘術を教えてくれた恩もある。
67	安倍晴明側から再度の意識リンクが行われた。彼女の願いは百目鬼一族への復讐。一族を利用したこの世への復讐。同様の末路へ放り込まれる寸前だったきさらにも復讐の権利がある。どちらの味方に付くかを迫られたきさらは、拒絶の意を伝えた。
68	幼いながら「ご先祖さま」に立ち向かうと決意したきさらの心意気を汲み、普段は人類に非協力的なヴェスパローゼも協力を約束。いずれにせよ、放置すれば赤の世界のブラックポイントが肥大化を続け、日本は赤の世界に置き換わってしまうという。
69	イリューダが協力を拒み、立ち去ろうとする。唐突なトネリとの別れに戸惑うが、虫社会で育ったきさらには友達を引き止めるための言葉が浮かばない。圧倒的に語彙が足りない。年相応の賢さがないことを悔やんだ。
70	少し時間を遡る。試練のさなか、謎の老人が出現。カードデバイスを破壊されたゼクス使いへ叡智の結晶「リング・デバイス」を渡していた。仲間の〝想い〟や〝願い〟を届け、未知を既知にする可能性を秘めているという。
71	いつの間にか元神ナナヤも話に加わっていた。本人の強い希望で、協力してくれることとなる。ミサキとトネリの説得を受け、のちにイリューダも安倍晴明との戦いを決意。トネリとの別れが回避できて嬉しい。
72	安倍晴明の強襲を受け、謎の老人が姿を消してしまう。カーディナルブレードが式神の足止めを行い、きさらとヴェスパローゼはイースへ緑のリソースを注ぎ込む。集まった五色のリソースを束ねたイースの必殺技「シンフォニック・アロー」が放たれた。
73	必殺技は多数の式神が盾となり吸収され、本体へトドメを差すに至らず。消費したリソースの回復を図りながら次手を協議する。そこへヘリカルフォート、イノセントスター、ノーブルグローヴが飛来。続けざまにロードクリムゾンもラストゼオレムを連れて飛来。六神竜のパートナーである竜の巫女たちと、黒の神竜であるレルムレイザーの姿は無かった。強敵を打ち破るための膨大なリソース量を神竜たちが供給することとなる。
74	圧倒的な「ご先祖さま」。とても敵わないと怯えていたが、増援とイノセントスターの激励で闘志を取り戻す。
75	安倍晴明が邪竜デスティニーベインを召喚。均しく滅びを迎えるために願いを邪竜へ託した。安倍晴明は自らを喰らわせ贄とすることで、終末をもたらす凶悪な竜を誕生させたのだった。あまりにも呆気ない「ご先祖さま」の末路に、自然と涙がこぼれる。やっつけて、話し合えば、きっと仲直りできると信じていた。
76	膨大な数に膨れ上がった式神とデスティニーベインを相手に元神ナナヤとカーディナルブレードが挑む。赤を省いたことで安定したリソースがイースへ収束してゆく。だが、凄絶な邪竜を式神ごと撃ち抜くには、それでもなお不足しているとヴェスパローゼは警告した。
77	〝想い〟や〝願い〟が奇跡を起こし、さらなるリソースがリング・デバイス経由で集約される。イースの放った「シンフォニック・アロー・トリビュート」は安倍晴明とデスティニーベインを葬った。 ▶ 英雄達の戦記LV第三戦：大成功
★	時空跳躍が発生（B44「邂逅＜ワールドリンク＞」前後）。

CHARACTER

プロフィール

百目鬼きさら

ヴェスパローゼ

百目鬼きさらの軌跡

旧時間軸（E38・B43以前）

プロフィール

百目鬼きさら

ヴェスパローゼ

百目鬼きさらの軌跡